アクション-日本映画-DVD : 眠狂四郎全集・巻之壱
眠狂四郎全集・巻之壱

眠狂四郎全集・巻之壱



眠狂四郎ファンは是非 - 眠狂四郎シリーズの初期4作品のDVD BOXセット。値段はさておき、封入の「解説書」(12頁)は、写真やエッセイ、充実した各作品解説等で一読の価値あり。

「俺は明日のために今日を生きてはおらんから、運勢などは気にはせん」 - 眠狂四郎を演ずる雷蔵さま、劇中、こんなことをおっしゃっています。「権力を日傘に、へつらいを子守唄に聞きながら、したい放題に育った女!己を鏡に映してみろ、ブタより醜いぞ。そのブタ姫が、雪より奇麗な俺の体に触れようなどとは、無礼千万だぞ!」・・・たまりません!眠狂四郎とは、「転びバテレンが姦淫の子」。つまり異人の宣教師が戒律を犯し、日本人の女に産ませた子、ハーフです。(第4話では、狂四郎が自らの出生の秘密を解き明かすため、旅に出ます)職業は素浪人。赤茶の前髪がチャームポイント。トレードマークの黒の着流しには、重ね十字の紋(十字架が4本)。オリジナルの円月殺法を駆使して、「剣をとっては比類なく、女人を犯すことおびただしい」と言われる男。想像を絡?するキザなセリフが真顔のままでポンポン飛び出します。こんな、超ファンキーな人物が主人公。一話完結のいわゆる事件もので、全12回のシリーズです。この初期の4作品は、特にバラエティーに富んでいます。正統派時代劇の匂いが残る、豪華キャストの第一作。狂四郎が妙に正義の味方、担当した監督の思想がにじみ出る、傑作人情ものともいえる第2作。雷蔵版・狂四郎のキャラクターが確立した第3作。狂四郎への色仕掛け攻撃が間髪おかずに繰り返され・・・まるで、インディージョーンズのよう・・・シリーズ最大のヒットとなった第4作。市川雷蔵の代名詞とも言われるシリーズですが、雷蔵時代劇の中では、最も娯楽路線よりのものです。肩の力を抜いて、時間さえ許せば、4本一気に見切れてしまうような面白い映画です。が、映画としてのつくりは緻密で、脚本も大変練りこまれています。繰り返し見ても、その都度、新しい発見があります。

かっこいいとはこういうことさ。 - かつて、毎週新作が2本立てで封切られていた映画の黄金期が日本にもありました。そんな時代に時代劇のスターとして活躍し、37歳の若さで世を去った市川雷蔵さんの代表作ともいえるシリーズです。奥行きと陰影を感じさせる見事なセット、江戸からそのまま抜け出してきたような出演者たちの立居振舞い、そして何より、虚無に生きる主人公、眠狂四郎そのものといっていい雷蔵さんの着流し姿の絵に描いたような美しさ!日本男児の”色気”そして”粋”とはこういうものです。特典映像として収められている公開当時のポスターやスチール、撮影現場のスナップ、そして何より、貴重な”素”の雷蔵さんが見られる当時のニュース映像は必見です。



眠狂四郎全集・巻之壱